クンダリーニヨガについて

クンダリーニヨガとは

ヨガの歴史

クンダリーニヨガとは

ヨーガの歴史は古く、今から1万年以上前からその原型があるとも言われ、意識を高めるための技法として、インド・中国・マヤなど世界各国の古代文明にその萌芽が伺えます。特にインドでは、何千年もの間ヨーガの知識と技法を守り続けています。
ヨーガという言葉が文献にはじめて登場したのは紀元前800~500年前に著された「タッティリーヤ・ウパニシャッド」です。2世紀ごろには「ヨーガ・スートラ」としてその実践方法がまとめられ、瞑想を中心とした静的なヨーガが体系づけられました。
その後、12世紀ごろにタントラ(密教)的な身体観を基礎として、動的なヨーガが出現します。現在でも広く普及しているハタ・ヨーガもその一種です。
日本にもヨーガは空海によって「瑜伽(ゆが)」として西暦806年に伝わっており、現在でも真言宗や天台宗など密教系仏教の修行法です。禅宗で行う座禅の「禅」も、ヨーガ・スートラに書かれている「ディヤーナ」の音写で、ヨーガの技法のひとつです。
現在の日本では、ハタ・ヨーガが最も広く普及していますが、ヨーガの種類は非常に多く、技法も多岐にわたり、現在でもそれぞれに伝統が受け継がれ、進化しています。

クンダリーニ・ヨーガとは

クンダリーニヨガとは

クンダリーニ・ヨガのマスター、ヨギ・バジャン(1929-2004)

忙しい現代人にこそふさわしい
クンダリーニ・ヨーガ

現在私たちがよく目にするヨーガのほとんどは、ハタ・ヨーガのものです。ハタ・ヨーガは「力(ちから)のヨーガ」とも言われ、肉体的な修練技法を多く持っています。歴史的には本来ハタ・ヨーガは主に修行者のためのもので、世俗を離れてヨーガを専修するヨギたちのものでした。
一方クンダリーニ・ヨーガは、在家すなわち家庭や仕事を持ち、一般社会で生きる人々のために編み出されたヨーガです。クンダリーニというエネルギーを活性化し、調整することで心身のバランスをとり、よりイキイキと生きていくための手助けとなります。
クンダリーニ・ヨーガの技法はとても合理的に編纂されていて、安全かつ強力に、早く効果が出るように設計されているので、多忙な現代人にこそふさわしいヨーガといえるでしょう。
古典的なハタ・ヨーガも、クンダリーニ・ヨーガも、その目指すところは同じです。ヨーガのプロセスを通じて、肉体と精神を統合し、無限へとつながる心を作っていきます。