クンダリーニ・エネルギー
クンダリーニ・エネルギーとは何か
脊椎の中央にスシュムナーというナーディ(エネルギーの経路)があり、その周囲をネガティブ(陰性)なエネルギーを司るイダー(月)と、ポジティブ(陽性)なエネルギーを司るピンガラ(太陽)という、2本のナーディが併走しています。この2本のナーディは、スシュムナーの周りで絡み合いつつ尾てい骨の先から頭頂へ向けて背骨を上昇しています。これらのナーディにクンダリーニ・エネルギーは流れており、すでに流動しているクンダリーニ・エネルギーのほかに、下から数えて4番目の背骨の下に手つかずのクンダリーニが眠る巨大な貯蔵庫があると言われています。
クンダリー・ヨーガの練習を通じて、このエネルギーが刺激され、スシュムナーを上昇して頭蓋骨の頂点に達すると、松果体の分泌を活性化します。最近になって、近代医学でも松果体の作用が徐々に明らかになりつつありますが、、古代ヨガ行者はその大切さを何千年も前から知っていました。ヨギ・バジャンは、松果体が持つ主な機能のひとつを「全細胞の核の投影を発動させ、コントロールすること」だと説明しています。
クンダリーニ・エネルギーを安全に活性化
意識は脳内物質(神経伝達物質)の分泌によってコントロールされています。クンダリーニ・エネルギーを頭頂まで上昇させたとき、脳内物質が活性化され、意識に大きな変化をもたらすのです。それは、かすかで穏やかな変化かもしれませんし、激しくすさまじい変化にもなり得ます。毎日の確実で適度な練習を通じて変化が起こります。
クンダリーニ・ヨガのプログラムは、すべての人が安全にこのクンダリーニ・エネルギーを活性化できるように構成されています。体が硬くても、運動が苦手でも、問題ありません。呼吸ができ、体を動かすことができれば、効果はきっと現れます。